自然エネルギーを活用した家に住みたい、自然素材のあたたかみを感じたい、身近な緑で四季を楽しみたい……そういった価値観を大切にする人が集まって暮らす街がドミノタウンです。
木造ドミノ住宅は、集まった家々がお互いの境界を意識せず、まるで公園の中にあるような自由で居心地のよい暮らしをコンセプトとした街づくりにも取り組んでいます。
例えば、東京都府中市に生まれたソーラータウン府中では、南北に細長い敷地の中央の細長いスペースをみんなで利用できる共用地(園路)とし、これに対して住宅をジグザグに配置しています。この配置で街の中に風が通り抜ける道ができ、各戸ができるだけ南側からの日差しを受けられるようにしています。
まちの植栽計画としては、武蔵野の植生を主として、各戸にシンボルツリーを植えます。その他の樹木は、外周の通り側、敷地内の園路側にバランスよく配置し、まち全体で自然を感じられ、四季を楽しめるように設計しています。
園路は、各戸が土地の一部を提供し、地役権を設定することで、みんなで使える場所としての継続利用を担保しています。まちの景観を良好に保つために、府中市の認可を受けた景観協定を設定し、まちづくりルールを定めています。

▲ 園路
園路は16軒すべてにつながる中庭。お隣同士でお話したり、子供たちが遊んだり、コミュニケーションのきっかけとなる場所

集まって住む家の数だけ、それぞれの暮らしがあります。
その暮らしの重なりに、まちに住む魅力が生まれます。

  • 東京都のまちづくりプロジェクト。木造ドミノ住宅が生まれるきっかけとなったまちづくりです。
    (東京都東村山市 全25棟 設計:野沢正光+半田雅俊)
  • むさしのiタウンに続く東京都のプロジェクト。
    ゼロエネルギーを目指す高性能な木造ドミノ住宅によるまちづくり。
    (東京都府中市 全16棟 設計:野沢正光)
  • 薪ストーブを楽しむ木造ドミノ住宅。50年間の定期借地権付きという土地の特徴を活かしたまちづくりです。
            (東京都東村山市多摩湖町 全8棟 設計:スネヤアキラ建築設計室 強谷 陽)
  • 木造ドミノ研究会の設計チーム『あいらぼ』に拠る、住む人たちの暮らしぶりがストリートを彩るまちづくりです。
    (愛媛県松山市 全12棟 設計:木造ドミノ研究会『あいらぼ』)

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